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中古マンションでペット可物件を探す条件は?家族で快適に暮らせる選び方をご紹介

知って得する!住まいの豆知識

「ペットと一緒に暮らしたいけれど、家族で安心して住める中古マンションがなかなか見つからない…」と悩んだことはありませんか。実は、ペット可の中古マンションは意外と条件が限られている場合が多く、希望に合う物件探しに苦労する方も少なくありません。そこで本記事では、家族みんなが心地よく過ごせるペット可中古マンション選びのポイントや注意点を分かりやすく解説していきます。家族とペット両方の安心や快適さを叶えるために必要な知識を、ぜひご一読ください。

ペット可の中古マンションが見つからない理由と現状把握

中古マンションにおいて「ペット可」を条件にすると、物件の数がぐっと限られてしまい、探しにくいと感じられる方も多いかと思います。国土交通省の調査によると、中古マンション全体に占めるペット可の物件は約53%に留まっており、決して多くはありません。また、築年数別に見ると、比較的新しいマンション(2010~2014年築)ではペット不可の割合が3.3%と非常に低く、築年数が経過すると不可物件が増える傾向にあります。このように、ペット可と中古マンションの条件は築年数と密接に関係しており、築浅物件ほどペット可の可能性が高まります。

さらに賃貸市場の調査によると、「ペット可」の物件は全体の20%未満にとどまっており(約19.3%)、需要に比べて供給が不足しているのが実情です。そのため「ペットがいるから中古マンションがなかなか見つからない」と感じるのは、単なる感覚ではなく、現実の市場事情によるものといえます。

特に家族で住む際には、ペットとの共存という視点に加え、広さや安全性などの条件も重要です。家族向けの住まいに求められる広さや設備(水回りの使い勝手、収納の充実など)といった視点と、ペットに配慮した間取りや共用部の使い方など、両立させる必要があります。これら複数の条件を同時に満たす物件はさらに希少となるため、条件のバランスを考慮しながら慎重に探すことが大切です。

条件 傾向
築年数が浅い(~2014年) ペット可の可能性が高い
築年数が古い(1980年代など) ペット不可の可能性が高い
家族向けの広さ・安全性+ペット可 該当物件はさらに少ない

家族+ペットで快適に暮らすためにチェックすべき条件とは

家族で中古マンションを探す際、ペットと共に快適に暮らすためには、単に〈ペット可〉という表示だけでなく、具体的な管理規約の内容をしっかり確認することが不可欠です。まず、ペットの種類・頭数・サイズなどの制限が詳細に定められているかどうかが重要です。例えば「小型犬のみ」「犬は1匹まで」「猫は2匹まで可」「体長や体重の上限」「ヘビなど危険な動物は禁止」など、マンションによってさまざまなルールがあります。また、バルコニーや廊下、排泄関連など共用部での利用方法にも規定があることが多く、事前の把握がトラブル回避につながります(管理規約の確認)。

次に、共用部や居室内での生活動線や安全面にも目を向けましょう。たとえば、エレベーター内でペットを抱える必要があるか、廊下では抱っこして移動する義務があるか、防音や足音への配慮があるかなどが該当します。また、ベランダや廊下でのシャンプーやブラッシングは禁止されていることも多く、共用部の使い方に関する細かい規定も見逃せません。

さらに、マンションの周辺環境も、家族とペットの両方にとって重要です。散歩に適した公園や緑道が近くにあるか、交通量が多すぎず安全な道が整備されているか、またペットを連れて通いやすい動物病院、美容院、ペットホテルなどの施設へのアクセスはどうかを確認しておくことで、日常的な暮らしがより安心で快適になります。

チェックすべき条件家族の視点ペットとの共存の視点
管理規約の具体的制限 家族構成に合うか(子どもがいても安心なルールか) 飼いたいペットがルール内かを事前確認
共用部や居室の安全配慮 事故やトラブル防止の工夫があるか ペットが安心して移動・生活できるか
周辺施設・環境 子どもの遊び場や家族の生活利便性 散歩コースや病院へのアクセスの有無

築年数とリノベーションの視点から考える選び方

ペット可の中古マンションを選ぶ際、築年数とリノベーション(以下「リノベ」)の有無は、家族とペットが安心して暮らすための重要な視点です。以下に、築年数ごとの傾向とリノベのメリット・注意点をまとめました。

築年数 特徴 家族・ペット視点のポイント
築20年前後(2000年以降完成) 比較的新しい規約・設備。ペット飼育可の割合が高め(約85%) ペット可の可能性が高く、オートロックなどの設備も充実。安心感があります。
築25年超(築古) 価格は割安だが、建替のリスクや設備老朽化に注意 コストを抑えつつ広さを確保したい家族には魅力的ですが、長く住めるかの確認も必要です。

国土交通省の調査では、2000年以降に完成したマンションの約85%が「ルールを守れば飼育可」である一方、1999年以前完成のマンションでは約61%が「ペット飼育禁止」とされているため、築浅物件のほうがペット可の可能性が高い傾向にあります。ですので、家族とペットが安心して暮らせる環境を重視するなら、まず築20年前後を目安に探すのがおすすめです。

さらに、リノベ済の物件には以下のようなメリットと注意点があります。

  • メリット:内装が新しく、設備更新済みのため入居後すぐに快適な暮らしを期待できます。家族構成に合わせた間取りや、ペット対応フローリングなどの仕様が整っていることもあります。
  • 注意点:リノベの内容によっては、給排水管や構造部分の更新が含まれていない場合もあります。特に築20年以上の物件では、給排水管の耐用年数(およそ15年)を超えていることもあるため、リノベでその交換が含まれているか必ず確認する必要があります。

また、リノベ前提で選ぶ際には、構造(ラーメン構造・壁式構造)や耐震性能、修繕履歴、管理規約の内容などもあわせてチェックすることが大切です。これにより、家族のライフスタイルとペットの快適性の両立を図る住まいがより確かなものになります。

家族の安心につながる物件選びの進め方

まずは「ペット可」を最優先の条件として絞り込むことをおすすめします。「築年数が浅いほどペット可の割合が高い」という傾向があります。例えば、築20年以内の中古マンションでは7割前後が「ペット相談可」または「ペット可」であるのに対し、築31年以上では約2割にまで減少します。そのため、築年数も併せて条件に含めることで、家族とペットが安心して暮らせる選択肢を広げられます。

次に、管理規約の最新の内容を必ず確認しましょう。ペットの種類・頭数・サイズ、共用部での扱い、予防接種などの制限が詳細に定められている場合があります。書類は不動産会社を通じてコピーを取得し、ご家族でしっかり確認しましょう。

物件見学や問い合わせの際には、ご家族構成やペットについての希望を具体的に伝えることが大切です。たとえば、「小学生の子どもと犬(体重10kg未満)1頭との暮らしを希望」「共用部を抱っこ移動できるか」「脱走防止のゲートがあるか」など具体的にお伝えいただくと、当社としても最適なご案内が可能になります。

以下に、物件選びの進め方をわかりやすくまとめた表をご用意しました。

ステップ 家族視点の内容 ポイント
① 条件の優先順位付け ペット可を最優先、次に築年数や広さを考慮 築20年以内の物件がペット可の確率高め
② 管理規約の確認 ペットの制限事項を細かく確認 種類・頭数・共用部規定、予防接種義務など
③ 問い合わせ時の伝え方 家族構成・ペット希望を具体的に伝える 安心・安全・快適な提案につながる

このように進めていただくことで、家族とペットが安心して暮らせる物件をしっかり絞り込むことが可能です。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

家族とペットが共に快適に過ごせる中古マンションを選ぶには、「ペット可」条件を軸としつつ、築年数や広さ、リノベーションの有無、管理規約など多角的な視点で検討することが大切です。物件探しの際は、家族の希望とペットの暮らしやすさが両立できる条件や環境を整理し、具体的な要望を明確にしておくとスムーズです。些細な疑問や不安も専門スタッフに相談することで、理想に近い住まいに近づけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

ペット可マンション

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